24時間後、例の蟻!

ふと見ると、昨日とは反対側にあるソファのクッションの上を黒蟻が這っている。24時間かけて反対側まで行ったのか?飲まず食わず?それとも途中でお菓子のかけらでも見つけたのか?そこそこ掃除はしてるけど、案外蟻一匹を一日養うくらいの有機物はなんとかなるのかもな。

どうしてるのか気がかりだった。ずっと現れるのを待っていたからすごく嬉しい。そっと外に放る。これで現状よりはいいはず。実に喜ばしい。

さて、本日の夕刻の件。私の前を歩いている女性がいた。黒のシャツワンピースを着ている、上等な薄いニットなので、太ももの歩みが後ろから透けて見えている。右、左、右、左・・・無意識に彼女の歩くスピードにリズムを刻んでしまう。長い坂なのだ。目が慣れてきたら、彼女の和尻が透けて見える・・・細長い腰の下方に雫のように肉のたまった尻に目が釘付け。

だって、えらくハデなパンティを穿いているんだもん。

それは尻の左右の頬にそれぞれヒキガエル、デージーのような可憐な花の上にのっている。そしてサイドがヒモ。彼女が歩くと、右のほっぺのカエルがこちらに頬を押し付け、左の時は逆。左右のカエルが出たり引っ込んだり・・・しかも、彼女は黒いヒールのミュールをはいていて、靴の中が紅いのだ。彼女のかかとが上るたびに、真っ赤な口をあけるみたいに、紅い靴中がちらりちらりと見える。坂道は急なので、だんだん踵が桃色に染まっていく。

お尻はヒキガエルで、踵の下はヘビの口みたいな紅がちらりちらりと・・・初夏の宵、はかばかしくなかったプレゼンを終えて、登る坂道というのに。

さりげなく追い越して、振り返り、お顔を拝見。

いろんな意味で普通だった。坂の角度がなければパンツだって透けないし、後ろからじゃなければ、ミュールの中が真っ赤なのもわからない。常識的な生活をきちんとしている女性なんだろう、彼女の業はそう簡単に人にはわからないにちがいない。そんな、パンツを穿いているなんてさ!