ジュリアン!

http://broken-english.jp/ 冬に公開される映画、カサヴェデスの娘ゾエが監督した「ブロークン・イングリッシュ」で、恋愛で混乱しがちな30代のヒロインをひょいと救い上げるフランス男ジュリアン。an alien in NYなわけだけど、ヤヤ怪物化しているNY女を扱えるのは恋愛至上主義のフランス男のみ!って鉄壁の哲学。


メルヴィル・プポーってインタビュしたことがあるけれど、ナイーブで理系な感じにクレバー。職業的にはどうであれ、どんな女(インタビュアーでも)でも上手にあしらう、ハンサムなパリの色男でもあるわけ。映画の中でゾエがヒロインに言わせているけど「フランスの母親が男の子を深く愛するせい」で人類の中でもフランス男は特別だって。ふうん。

人間、ライブな生活にはト書きがないし、解説もないから、自分が何をしているのかわかんなくなることがあるじゃない?そういうときにひょいと現れて、そういう混乱状態から場外に出してくれる人がいると、すごく助かる。心に余裕のある人生を歩んでいるかんじ、メルヴィルくらいの美貌だと映画的にも「愛されなれている男」のリアリティがある。そして王子は、自らの感情=モンスターにトリコロサレそうな女子を救い出す?

なぜかはまらないピース?どうして?回転させればほらぴったり・・・みたいに冷静にパズルをはめてみせるタイプにけっこう女性は弱い。でも、真綿でくるんだような欺瞞を感じる、そういう男の態度。どこか釈然としない。本当は彼、何をしたいんだろう?その場その場で求められるピースをはめてまわるだけ?