トビウオの群れ

リッパな8匹のトビウオをどうするか?開いて軽く干してあるけれど・・・。知り合いがあまりの大漁にもてあましてよこしてきたサカナ。ありがたいけれど、ちょっと困る。

「へえ・・・これがトビウオ?本にも書いてあったけど、ホントに銀色なんだね、羽が。」「ちなみにこれは開いてあるからね、海ではここが合わさって泳いでいるから。」「バカにしてるの?」「いやそうじゃないけど、念のためね。」タイミングよくハイエルダールの記録小説がらみの課題でトビウオの絵を描こうとしていたコドモがしげしげと眺める。「たくさんあるねえ・・・」「そうなのよお・・・。」

今日やらなければならないこと、原稿3つ、企画書が1つ半、フランス語の作文、それからこのトビウオ。モチロンそのほかに夏物衣料の整理、ワイシャツのアイロン、夕飯の支度、洗濯ものの取り込み、薬局で蚊取り線香を買う・・・なんていう雑務は当然ある。でもトビウオの群れほどには心に重くのしかからないけれど。

まず頭をのぞき、堅い皮をはぐ、その銀の翼ももぎとる・・・美しいけど、食べるのには不向き。それを4匹分を素挙げにして、ポン酢と玉ねぎでマリネに。これで2日くらいはもつはず。残りは焼きほぐして、冷凍。味のいい白身なので、炊き込みご飯とか、和え物に使える。一番おいしいのは、炊き込みご飯じゃないかと思うの。アゴというのはこのサカナの煮干のことだけれど、上品でとてもいい出しが出るでしょ?

飛ぶだけあって、筋肉質で余計な脂がない。味はいいけど肉が硬い、きっとあれね、競走馬こういう味がするんじゃないだろうか??1時間くらいかけて、ようやく作業が終った。ついでに一部を昼食にまわして、トビウオ・クリア。