黒い帽子の男

「黒い帽子で黒いコートの30代の男が走っていくのをみたの、昨日の夜。」ニュースの例の痛ましい事件の後、そういうことを言うので、まさか!犯人像と一致するやん、と思う。「夢で」あ、そう。

交番で「手配中の男にそっくりの人を見たんです。ファッションチェックのピーコさんも一緒でした!」
「どこで見たんですか?」「夢の中で。ピーコさんにも聞いてみてください。」

そして、男は、交番巡査の夢の中に逃走する。捕縛された男は、巡査の夢の中で有罪になり、服役を始める。
そしてある日、看守の夢に逃げ、脱獄。今は郷里のお母さんの夢の中にかくれているらしい。

どうしてあの学者さんはあんなことになったんだろう。