だめなので逃亡。

はっきりいって、仕事にならない。からっぽっていうか、思いつかないっていうか、怖いくらい無気力だ。

もうあきらめてしまって、tsutayaに行った。前から気になっていたゴダールの「ベトナムから遠くはなれて」がDVD化されたのを、まだ見てなかったの。ドキュメンタリーなんだか、捏造なんだか、編集がいかにもヨーロッパの前衛。まだインドシナの記憶が新しいベトナム戦争真っ只中に映像が、生々しく、こんなことが実際にあったのだと、経験したことがない「戦争」の傍若無人さにショックを受けてしまう。40年も前に公開された作品だと思うと、ゴダールって凄いなあって思う。

ホウ・シャオシェンの「赤い風船」も見てみた。これは古いフランス映画へのオマージュでジュリエット・ビノシュミケランジェロの天使みたいな子役の少年の親子がパリで生活をしているお話。ママはいつもちょっと怒っていて、ちょっとしたことでイラッとする。人形劇をつくっている女性で、アーティストなんだろうけれど、ごちゃごちゃの部屋で、いろんなものが混在していて、パリのアパルトマンっぽい。ルクサンブール公園の木馬とか人形劇とか、中国人のベビーシッターの女性とか(この人がすごくキレイで、でも胸がない)ジュリエットって実はおっぱい大きいなあ、へえ・・・とか、筋とは関係ないことばかり考える。

ハワード・ホークスの「赤ちゃん教育」も久々に。ピンクパンサーばりのコメディという記憶だったけれど、あそこまではではなかったか。なんだかしらけてしまった。なんでも「台無しにする破天荒な女」が結局博士を男に変えるみたいな・・・恋愛感情が迷惑を超えるまでのドリル?キャシーはかわいいけど、なんだか意思的すぎて、あまり好きじゃないな。お人形のようでもベロニカ・レイクがいいな、時代がちょっと古いか。