one dime

私の財布には1ダイム硬貨が入っている。

誰かがくれたんだけれど、誰がくれたのか全く思い出せない。誰かしら?どこかで、誰かが、私の掌にダイムを置いて「お守りだよ」って言った。それはおぼえているんだけど・・・。

記憶の朧な酩酊の隙間に入り込んで、どこかこの世のものではない何かが、私にチャームを届けてくれたのかも。ひとりで世のなかを渡っていくには、かなり危ういから。その何かに護られていて、なんとか決定的な間違いを犯さないでいられるってことはあるだろうか?

意図不明のone dimeが、この先いい道しるべなのか、そうでもないのか、わからない。