大食いの大酒のみ大会

久々に若者と会う。Iちゃんは25歳で背が高くて可愛い顔立ちをしている。ボリュームのある体つきのせいもあるけれど、なかなか堂々とした強い女性。まだ若いのについつい甘えたくんような包容力がある。ああいう女性に愛されるのは、幸せなことなんだろうなと思う。H君はおととい27歳になったんだそうだ。「俺いくつだっけ?」とかとぼけたことを言っている。6割くらいの力で適当に生きている、かるーい感じ。本気になることなんてこれまでの人生でなかったのかもしれない。頭がよすぎて何をする気にならないのかもしれない。

2人ともどうしてだか、ときどき私を呑みに誘ってくれるのだ。前に一緒に仕事をしていたこともあるけれど、年齢が離れているのに。3人とも大酒のみで、大食い。美味しいものをたくさん食べて、大いに呑む。あっという間に何時間もたってしまって、何を話したのか全く覚えていない。いつも相当に酔っ払ってしまって、どうやって家に帰ったのか・・・まるで思い出さないのだ。ちゃんと電車で帰っているんだから、まあいいんだけど。

この頃の二日酔いは、たちが悪い。まず午前中は気分が悪くて立ち上がれないし、力が入らない。だんだん、少しずつ体のアルコールが分解されていくのだけれど、まずお昼くらいまでは言いようもない不快感と脱力感に襲われる。肝臓や血液の中で、体の機能がアルコールの無害化にエネルギーをガンガン消費しているかんじ。
昼ごろ、うどんをつくってコドモと食べたけれど、ものすごく美味しかった。

終電は途中の駅まで。タイミングよく夫から電話があり「ちゃんとタクシーで帰るんだよ。歩こうなんてやめなさい。」でも多分歩いて帰ってしまったみたいで。「だから歩くなって行ったのに、やに時間がかかると思ったんだよ、まったく君は俺の言うことをきかないね。」明け方に起きたら、出かけた格好のままでベットに寝ていたみたいで、あわててお風呂に入り、お茶を飲んで一息。もう若者に釣られて呑んだりしないのだ、と毎回反省するけれど、でももうそろそろ誘ってくれなくなるなという気もする。

理由もわからず、人と人の間でシャッターが閉まる瞬間というのがあるなと思う。ある世界から遮断されてしまう瞬間。何度か経験しているけれど。相手にはそれ相当の理由があって、縁が切れたのかもしれない。でも会いたがらない人は、要するにただ会いたくないから会えないのだというシンプルな事実を痛感する。私に会いたくない人に会っても辛いだけ。人と縁が切れるのは恐ろしい、でもこれ以上傷を深くすることはない。

でも絶対に切れない縁というのもある。そういう縁に出会っているだけ、私は運が強い。そうそう欲張るものではない。時間はさらさらと流れていくし、もう抵抗などしないのだ。