高幡不動のドトール午後12時45分

ドトールで取材前の時間をつぶしていたら、向かいのテーブルに初老の夫婦が座った。
コーヒーとミラノサンドAを注文、おばさんはトイレに?おじさんはひとりトレイに向かい、秘密めいた集気ビンをかばんから取り出すと、ガラス栓をあけ、スポイトでおばさんのカップに数滴、黒っぽい液体を垂らした・・・!えええ〜!私ったら現場を目撃!!!!!!!

程なくして、正体が判明。ほぼプロポリス。というのも亡母は何かとプロポリスを信じていて、不調があると傷にでも何にもでプロポリスを使っていたから。あの煮詰めたヨードチンキのような、甘くて鉄臭い匂いには覚えがあるのだ。嗅いでみたらミイラってきっとこんな匂いがするに違いない。

ドトールのやけどしそうに入れたての熱いコーヒーのアロマにのって、店中がすっぱい日向臭い匂いで充満していく。もはやこのエリアが禁煙だってことも意味を失う。もうどんなものを飲んでいようが、プロポリスの風味なのだから。むろん、私のコーヒーもだ。
おのれ・・・じじい!