その指 なめたでしょ!

オープンキッチンのレストランで食事をしようとしていた。

老舗キッチンなので、普通にボウルサラダとかハンバーグとかを頼んで、キッチンをぼんやり見ていると、シェフが2人でオーダーの嵐を裁いている。大変そう・・・。

チェーンのキッチンだけれど、ボウルサラダはきちんと氷を当てたボウルに野菜を入れてドレッシングを回し、くるくるボウルをスピニングしている、えらい!本当のシーザーサラダはそうでないと・・・ただね、彼はふっと一枚レタスを指でとって味見をした。その指をなめて、何かで拭いて、洗わずにハンバーグのパティをパチパチと素手で空気を抜いてコンベクションオーブンヘ。相当な温度で加熱するからね・・・。

そのシェフは頭が小さくて、小柄で手が大きい。細い体はコック服の中でブカブカ余っているみたい。遠近法を狂わせる頭の小ささだけれど、隣の厨房棚とのバランスだと、思ったよりは背も高そう?腕の筋がきれい。いわゆるイケメンではないけれど、顔立ちはウルトラマンのようなバランスでキレイにまとまっている。ふうん・・・こういうルックスの人は好きだ・・・と楽しく眺める。指をなめたとき、目が合ったので、かなり気にしちゃったみたいで・・悪いことをしたけれど。指を思わずなめちゃうのが、またなんだかかわいいなと思う。大量の仕事をマニュアルどおりとはいえ、てきぱきとこなしている職人の技!みたいのも、かなり好きな雰囲気。何かにきちんとプロ意識をもっているって、ステキ♪高得点だな。その人なり、でいいのだけれど、語れる技をもっていることって大事だと思う。

なんでもない相手に突然ぐぐぐと惹かれてしまう一瞬ってどんなときなんだろうな・・・と思う。感じがいいなと思っていたりした人から、何か強力な印象を受けたとき?カウンターごしに、あの人ちょっといいなあ・・・なんて思って見ていたりする限りは、もちろん恋じゃないけれど、何かをきっかけに、強烈なド−パミン誘発フックになったりするのが、恋なのかもなあ。

ここの名物ハンバーグはソースがビーフシチューでメガトンカロリーだからコドモと半分ずつ。サラダは別に二つとる。ウサギの親子みたいに野菜好き。ボウルサラダとトマトのファルシーサラダとご飯。ちょっと贅沢なお昼ご飯。シェフもステキだし、かなり幸せ〜♪

いつもビーフシチューをバケツいっぱいだって食べたいけど、胃弱で消化能力が弱いのでそれは夢のまた夢。