秘湯北温泉

源泉かけ流しの秘湯、標高1000メートル以上で、交通費は一人ほぼ往復6000円、ごはん付で宿代が1万円以下・・・奥那須北温泉!天狗の湯として有名・・・かも?http://www9.ocn.ne.jp/~kitanoyu/mokuj.htm

新宿からバスで那須湯本まで大人約3,000円、湯本から6キロ、温泉のある那須山嶺まで徒歩で上がればタダ。
途中で国民休暇村のキャンプ場で水筒に水を補給、弁当もちだもの。
バスやタクシーを使っても、秘湯なので山道を歩かないとたどり着けない。

プーアール茶のような匂いの漂う・・・とても古い(江戸時代からの)居室と夜具が大丈夫なら、不潔なわけではないし、地物のご馳走も特に出ないけれど、問題なし。お風呂は湯滝といって、火口近くから滝のように噴出する湯をそのまま引き込んでいる湯量とクオリティー、湯船の中をまさしく川のように轟々とお湯が流れる・・・なんという贅沢!お湯を楽しむという遊びはこれまでの人生にはなかったけれど、地球の熱源を使って、脚で稼いだ山の位置エネルギーを享受する立派なレジャーだなと思った。24時間入れる、逆にお湯を止めることができないから、宿の風呂中をお湯の川がどんどん勝手に流れていく・・・勢い。

この位置になかったら本物の源泉かけ流しは無理なんだなと思う。3時間も山を上がればすぐ火口だもの。
二泊したけれど、トータルで10回くらい入浴。石鹸が使えないので、ひたすら熱いお湯を頭からかぶり・・・。

混浴のお風呂も生まれて初めて・・・おじさんたちが前もはばからずにがんがん全裸なので、なんというか、とても目のやり場に困る。しかも名物天狗の湯には巨大なお面がご立派なハナをもたげて威張っている・・・それは明らかに。お風呂にはあちこちに子宝祈願の絵馬がかかっていて・・・しかもメイン風呂のはずれに鍵のかかる小さな湯屋もあって!混浴・・・あまりのことに負けて、退散。私には混浴なんて無理だった。

で女湯に。芽の湯というお風呂が、実はこの温泉では一番の見晴らし、湯量の逸品でしたの。おじさんの視線に追いやられて女湯に行って、よかった!15メートルくらいの横長の湯船は石とヒノキでできていて、自然の光や風が入るようになっている、天然素材を組み合わせたくつろげる空間。向かいは清水平へ上がる山裾で、風の通り道になっているのか、空気の流れにのって、森の香りがたちこめる・・・。http://www9.ocn.ne.jp/~kitanoyu/furo2.htm

言葉もありません。上がり湯もたっぷりあって、頭を洗ったり、顔を洗ったりできるし。肌がつるつるになるのは予想していたけれど、2日お湯だけで頭を洗っていたら、髪がサラサラになってびっくり!化粧水に浸かっているみたいなものだからかも?

高原の空気の中で運動と入浴で汗を流し、三食たっぷりいただいて、20時就寝6時起床の健康生活。これを1週間くらい続けたら、動物として正しいかも。案の定、コドモたちもイキイキしてましたわ。

温泉水は源泉なので飲用にも◎胃腸によいというので、2日目の山登りに水筒につめて持っていったら、白湯になっていたので、疲れなかった。アイソトニック飲料みたいなもんですな。350円でおにぎりも持たせてもらえるし、ほんとに楽しい、過不足のない夏の旅行でした。