2年という年月

大人の2年は一瞬。

変化のきっかけは彼だったなと思う。大学の先輩と20年ぶりに再会したこと。普通に古本屋さんとして薄田泣菫の本を探してもらって、受け渡しをした。若いころはお盛んで、私以外の周囲の女子はみんな彼に恋をしていた。無防備で破滅的で美貌、女たらしで酔っ払いの悪魔、女の敵。当時の私は女たらしが興味をもつような女じゃなかったので、もちろん圏外だったし、不思議に興味がなかった。それだから?たびたび偶然会い、欄外注釈のように、お互いの人生の本編とは無関係なかんじで接点があった。彼に恋する女子に本気で恨まれるほど。女を狂わせた、あの面影はまだ健在?かもしれない。枯れてはいたけど。開口一番「痩せたなあ、前はすごく太ってたからさ。でも、君はまったく変わらない、安心したよ。」それっきり用もないから、会っていない。

でもそれがスイッチのように、私の40代はハリケーンのようなUP−DOWNに翻弄されている。

仕事で人に翻弄され、ついにはママまで逝ってしまった。

あと7年、どうなるんだろうか?

この2年が特に極端だったのは、どうして?お祓いでもするべき?