アフェクションの行方

まったく誰とも話さないで、メールやデータのやりとりだけで一週間仕事できちゃうって、デジタルの申し子みたい。

一方で仕事が忙しいので、ママランチにもお茶会にも保護者会にもろくに出れず、PTAの担い手にもなれない・・・群れて子育てができない「働く母」も孤独を強いられる。日々二つの世界に属しながら、どちらとも孤立しているかんじがするのよね。かといってどちらの世界でも仕事はきっちりしないと問題がおこってくる。孤独力っていうけれど、これが得意じゃないと、こういう生き方は精神を損なうと思う。さらに家族にはそれぞれ固有の世界があって、そこも尊重しなくてはならないから、よい職人でよい家庭人であるためには甘えは禁物。他人の世界に介入せずに状況にだけ対処する、私個人の感情においては、自分の線の内側で踏みとどまるべし。

そうなると、私のアフェクションはどこへ向かうのか?人には愛されて幸福な人と愛したい人がいて、私は後者。孤独力があるということは、要するにナルシストなわけで、重症のナルシストがたった一人で発狂せずに愛情のはけ口をみつけるには?それは妄想なら安全。だれにも迷惑がかからない。

それと・・・危険なんだと気付いたのは、人と会う機会が急に増えた場合。普段完璧に孤独だから、急に「いいかんじ」で対人関係を構築するのは難しい。つい珍しいもんだから他人への関心が「ビーム」のようになってしまう・・・慣れないと怖いと思うよ。たまに自転車に乗ると、なんだかブレーキをかけすぎたり、ハンドルに重心を乗せすぎたりするのと同じで。いい具合にスムースに運転できない。つねに周囲に人がいて、関心をもたれていたりしたら、それはすぐ疲れ果ててしまいそうだけれど、まったく放置というのも、つらいことなのかもしれない。意識しないようにしているだけで。

さみしがりやさんなのかも?