その亀はもはや前の亀じゃない??

仕事でお世話になっている色白美人のYさんは、子供のころ亀を飼っていた。でもベランダで自由行動させていたら、消失。結局3階のベランダから落ちていたらしい。拾いに行ったらまだ生きていて、無事だったという話。

そもそも亀の甲羅の中はどうなってんの?という話題から出たエピソード。「亀って丈夫なんですねえ。」そうか、亀ってすごいな。と納得して家に帰り、翌朝彼に話すと・・・「でも・・・その亀はもとの亀じゃないかもしれなくないか?」「え?」「落ちた衝撃で記憶がなくなっていて、もうそれまでYさんと生活していた亀とは別の人格(亀だってば!)になっているかも。じゃなければさ、甲羅の中はぐちゃぐちゃで、ものすごい激痛とたたかっているけど、亀だから表情とかわかんなくて『無事だった』とか、外からみてのんきなことを言ってただけだったり・・・。」腕組みをして語られても・・・でも見かけわかんなくて、そんな状況を読みとれないんだったら、関係が外面なのもしょうがないんじゃ???

「亀との愛情生活にはやはり限界がある、爬虫類と哺乳類は意思の疎通が難しい。」みたいな。

なんだか、私の仕事のようだ。大人だから人々は面と向かって何も言わない。でも内心何を考えているかなんて、わかりゃしない。亀だろうと人間だろうと、所詮内心何を考えているのかなんてわからない。いやだなあと思う、なにがかというと、内心を知りたいと思う臆病さがだ。それに、できるなら本心を知って、状況に先回りして生き延びたいと思う弱さが。状況はこれから変わるんだろうか?それとももうとっくに結論出ていて、また新しい別れが来るんだろうか?

見かけは前のままでも、もう同じ亀ではない。

そうかもしれない。