タイタンの戦い

タイタンの戦い」ゴルゴンやスコーピオン、ラーケンを倒す勇者ペルセウスを演じたサム・ワーシントンは、ジョージ・クリーニーに似てる、スターの風格あり。

ああいう超マッチョな人がギリシャのデミ・ゴットを演じると、英雄神話も20世紀の戦記物みたい。いかにもアメリカなかんじ。神話だよね?マッチョな男集団がプリミティブなかんじの鎧に槍、刃がなまくらだから振り回してたたき切る・・・青銅の剣を振り回して戦いまくる、怪物相手に情け容赦なく。

しかも美女イオはいわゆるエウロパの祖先の牝牛になったイオじゃないみたい?彼女はマッチョ軍団と同行する。神々しくもきれいな人、岩山に立つ姿はしっかりボリュームがあって、トーガからむき出しになった肩や腕が肉感的、あのくらい身体に迫力のある人じゃないと、なんだか男たちに見劣りするもんね。

3Dの岩山をガシガシ登っていくマッチョの進軍を見ていると・・・女神はともかく人の女なんてつまんないね、次元が違うじゃん・・・と思えてしまう。ギリシャ神話では、人間の女って戦利品だったり、ご褒美だったり、人生の標的だったり、呪いで化け物になったりする・・・ちゃんとした人格はない?

今、私の周囲にいる男性たちも仕事をしながら「女だから」とか「足手まとい」とかマッチョなお考えをもっているのかもなあ・・・一応顔には出さないだけで、男同士の了解があるのかも「そうだよねーっ!」とかって。

なにかよほどのスーパーパワーがないと、認める気なんてない?男どもには?仲間に入れてもらえるのは女でも神様だけ?

あまりの男性上位!映画と現実を故意に混同、完璧なとばっちりだけど、勝手に彼らの心のうちを想定して、ちょっと腹をたてちゃったりして。