心臓に響く声

土曜日に青山のABCでイベントに参加していた。期待していたような、そうでもないような話を2時間強聞いて散会。

地下の奥という会場だけに、何かあっても不思議はない。ふと直接心臓に声が響いた。それは耳を通さずに、心臓に共鳴するような低い音で、はじめBGMの低音が響いているのかと思ったけれど、音楽は軽く弾む環境音楽で、人の声は関係なさそうだ。気のせいかな?と思ったころ、また重低音の音が体の中に直接アクセスしてくる、人の声だったけれど、意味はわからない。知らない言葉だった。

地下室が怖い。周りは地中で、地底の世界と直接つながっているかんじがする。地下にいると、だんだん壁が迫ってきて湿った冷たい土の中に閉じ込められてしまうような閉塞感がある。死んだらずっとこんな場所に入ることになる。今は生きているから、地下になんかいたくない。とはいえABCの場合は崖の途中にビルがある構造なのでそこまで土の中ではないけれど。

そもそも「青山」は墓地と同義。悠久の歴史をつなぎ人が何層も埋められている・・・どこの土だってそうだけど。だからとりわけ夜のイベントで、誰かが迷い込んできても不思議はない。

お化けは怖いけど。低い声は、近くで聞いていると耳じゃない場所にも響く。胸の骨にもボーンと響いて、聞いている私の体が微振動する。だから超低音の声を聞くのが好きだったりする。揺れながらうっとり聞き入って・・・頭がおるす。胸に耳を付けて「ブーン」って言って♪なんて注文したい。ささやかな願望、かなえるのは結構難しいかも。