精神身長

彼が笑う、洞穴でドラを打ったようなウルトラバスで。
「君は、自分が155センチくらいのつもりでいるんだろう?総身に知恵が回るカリカリしたやり手のつもりなんだろ?」
いきなりだが彼曰く、人には「精神身長」があり、その性質と見かけが一致する「境界点」は、満たされている場合もあり、そうでもないこともある。イメージから割り出すとあと10センチ足りない、と感じる人もあるんだとか言っている。それでいうと「自分で考えているよりもずっとおっとりした女」である私は175センチくらいあってもいい・・・んだって。

自分はあと10センチほど精神に現実が追い付いていないんだそうで・・・「俺の雰囲気を体現するには、まだちょいと高さが足りない気がする」泰然自若とした男、それが彼のセルフイメージのようで。

そういえば私は「でくのぼう」が好きだ。感度は高い方が面白いけれど、スイッチが切れない人だとくたびれ果ててしまう。並んで月を眺めるような波長だと望ましい、老若男女を問わず。