昭和な男

TVで「Wの悲劇」をやっていた。薬師丸

ちょっと前映画「めがね」で変なコミューンの管理人をやっていて、その時この女優の不思議さの謎が解けた!と思った。自分でついた嘘にダマされて、湖の上を歩けてしまうようなかんじ、とりつかれたようなシャーマンなあのかんじ。角川春樹がどうして美少女でもないこの人を商品化したのか?わかんなかったけど、そういうことだったのかって、腑に落ちた。

Wの悲劇」ちょっと感動。元俳優志願の不動産屋が女優の卵に惚れちゃって・・・女優には昭和な芸能界な事件がどかどかおこるんだけど、不動産屋は彼女を追い続け、いくら裏切られてもいい加減に扱われても彼女をあきらめない。自分の力では叶えられないほど大きな野望をもった女を捕まえて、欲望を捨てさせることができると、信じているみたい。躍起になるんだけど、女のほうでその気になれない。受け止められると思う?プランはあるの?ちゃんと考えてみた?恋愛感情とプライドだけで簡単に両手を広げてみせるけど、彼には多分彼女を本当に受け止めて、未消化な野望を転換させるだけの能力はない。そのうち関係が歪んで、辛い別れになりそう。彼が思うほど彼女は簡単に業を捨てられないし、彼のかわいい女にはなりきれない・・・と思うけど。わかっているんだろうな、でも、だめだなあってわかっていても愛を示さずにいられないというところに、えら〜く感動してしまったの。昭和の男にはまだそういうガッツがあったんだあって。昭和な女にも「俺の女」とか言われてポオッとなるようなところがあったしね。

宿なしで燃えろいい女だもんね、不動産屋。