チョコレートケーキは不思議

yogodog2006-01-12

チョコレートケーキの焼き上がり。姿を見ると、反射的にかならず、失敗した!と思ってしまう。焼き上がりがベトベトだから。経験的には大丈夫だろうとわかっていても、だ。ひょっとして今度こそは失敗だと思う。スチーム用の湯を天板から捨てて、仕上げに表面を焼成すると、表面だけは陶器のような硬いかんじになるが、中は地獄のようにどろどろ。

だめそうなルックスなのに、一晩おくと、しっとりと固まり、チョコレートが濃厚で、さっぱりした、思うようなガトーショコラに化けている。どういう化学変化をおこしているのか、いつも、これは何度作ってもスリルなのである。

さながらさなぎのよう。昆虫の幼虫はさなぎの中でどろどろになってしまうんだそうだ。時期がくるとどうにかして、また部品にわかれて固まって出てくるんだから、どうなっているんだか、不思議なもんだ。


チョコレートケーキというよりはプラムプディングの応用なんだけど、これは何度つくっても飽きない。