肉の話3つ

仲買もやっている肉屋の若大将が例のイベリコ豚を輸入する経緯というのが、とあるシェフにたのまれたから、なんだそうだが。本国で腿はハムになってしまうし、バラはパンチェッタになるので、フレッシュで輸入できるのはロースと肩ロースだけなんだそうだ。イベリコ豚ってドングリを食べているんだそうで、小さいんだって、個体が。ローストするときにとれたラードの味がすごくよかったので、やはり豚は脂で決まるんだなあ。

アンデルセンの小話に「ハムの骨」というのがあって、幼い頃「ハムに骨なんかないよなあ」と何かの間違いだと思っていた。でも確かにジャンボンには骨がある。肉屋で「ジャンボンの骨もってく?」とわけてもらったんだが、これがすごい。豚っていうのは、体積が人間の大人くらいは楽にある大きい動物で、ハムにする腿の大腿骨だって半端じゃない。その骨は、2001年でネアンデルタール?が空に放り投げたくらいのボリューム。電ノコで切って、スープをとるわけだ。燻味と骨の味とへばりついた肉や脂の味で、ミネストローネ用の立派なスープがとれる。結構なお味。


とある人と話していたとき、世界で一番美味しいハムサンドはどこで買えるか知ってる?という話になり、それは青山の紀ノ国屋なんだって。あそこで大判のジャンボンと、イギリスパンの10枚スライスとスクイーズのオレンジジュースを買って家に帰るんだって。世界でって・・・でもそれはオイシイだろうな。

あまりに高くて。