2007-01-01から1年間の記事一覧

元の生活

毎日山盛りの資料を読んで、図書館や本屋にでかけ、取材で人の話を聞いては、原稿に落とし込む毎日。コドモを送り出してから、コドモが帰ってくるまで一言も喋らず、ずっと何かを書いていることも珍しくない。静かで密度の高いそういう生活がキライじゃない…

メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ

前の日曜日、コドモたちもそれぞれの用事で出払い、約束もあったので、すごくわかりにくい袋町の坂の途中にある姉妹店のラ・キャバヌに行く。でも休み。せっかくチーズバーで昼間から軽く呑もうと思っていたのに、すっかり気をそがれてしまう。で、めげず本…

後期印象派の木

皇居の近く、千鳥が淵の遊歩道の途中に、気になる木がある。普通の桜なんだろうけど、枝が片方にしか伸びていない。万遍なく日の当たるような環境なのに、いつも風にそよいでいるように、一方向だけに枝をなびかせている。遊歩道の通路側には枝がほとんどな…

古いビルのそそる屋上

仕事で神田に通うこと1ヵ月半。さすがリノベの本拠地だけあって古いビルがいっぱいある。 http://www.realtokyoestate.co.jp/about.php幾何学的に輝く新しいデザインのインテリジェントビルとは違って、それぞれがそれぞれの都合で勝手に建っている10階建…

弾丸女はぶつかります。

今日も若者に指摘される。「歩いていると、いちいち突っ込みませんけど、相当人にぶつかりますね?めがねの視力っていくつなんですか?」「1.0です。」「見えないからじゃないんですね・・・。」といっている瞬間に向かい側からきた男性に肩で突き飛ばさ…

Loretta Lux

ロレッタ・ラックスの写真集には、どのページをひらいても魅了されてしまう。でもこのコドモたちは、どう考えても彼岸からこちらを見ているようにしか思えない。ずっと見つめていると意識が遠のいていきそうな、誘うように醒めた目をしている。普通、コドモ…

山田チカラシェフのイベント

日本橋のタカシマヤで、山田チカラさんのイベントがある。スペイン展でお料理ライブをするというので、いそいそと出かける。いろいろ応用がきく海老と海老オイルのお料理がおいしそう。試食も廻ってくるし、お客さんは盛況だったし、よかった。しかも、ライ…

秋になったのか?

心の中に北風が吹いている。

新しい世界の重い扉

新しい仕事をいろいろもらう。新しい人と、新しい仕事というのは、ちょっとした冒険だ。仕事は、いつでも飛び込むのに勇気のいるものばかりで、それは多分私が臆病だからなんだけど、重い心の扉を押して、中に入るのに根性がいる。そして後悔する。こんなに…

なんだ、ばらばらなのか・・・。

台風一過、湿った空気の中、今日もカイシャへ行く。通りの向こうから、若者が、瓶底みたいなメガネをかけた痩せたお爺さんを挟むカタチで、一緒に歩いてくる。なにやら、楽しそうな若者の真ん中で、お爺さんはつまらなそうにしている。へんな連れだと思う。…

スコール

雨がふり出した。突然、真っ直ぐに強い雨が。こういうスコールがたびたび降ることで、気象学者が心配している。まだ雨の最中に陽が差したりもする、ほら、今みたいに。こういうのは南国化現象の最たるものらしい。高湿度、高気温とスコール、午前中の雷。で…

遊歩道、初秋。

職場まで歩いていく道すがら、遊歩道の入り口には、咲きかけた萩の植え込みの中に、女性のブロンズが立っている。あきらかに太った、顔立ちもあまりきれいではない女性の像なのだ。ふくよかな腹部といい、脚もぼってりと重たく、全体が丸い雫のような造形を…

土曜の夜に電話しないで・・・。

基本的に土曜の夜しかお酒を呑まないことにしているのだ。お酒をめぐる環境は、ずいぶん変わってきた。夜中でもコンビニでお酒が買えるようになって、いつでも呑みたければ呑める。恐ろしいことだ。心の弱さで、平日には呑まないと決めておかないと、だらだ…

美しい人

大石恵が、ニュースステーションで天気予報をしていたころ、あまりにも美しい、まさに女神のようにまばゆい彼女の美貌に目がくらんで、お天気がどうだかなんてどうでもよくなってしまったものだ。あんまりきれいな人は、生活情報の伝達には向いていない。顔…

影送り

いつもは昼日中、テンポラリーで通っている会社まで歩いていく。あまりに太陽がまぶしいので、ふと立ち止まり、影送りをしてみた。10秒くらいまばたきをせずに、くっきりした影を見つめて、ふっと晴天の空を見上げる。すると空に見つめていた影のカタチが…

正論の神様

世の中には「ロマンスの神様」とか「チャンスの女神」とかいろいろと神様が降りてくるものであるが、旧知の人と時々「正論の神様」が降臨するよな、という話になった。その神様は、いろんな状況で、危険を冒してでも言っておかなければならないことがある、…

音もなくカレーを食べる男

学生のころ、仲のよかったクラスメイトは、学食でいつもカレーを食べていた。210円だったけど、女のクセに食べ盛りのガキだった18歳の私には物足りないくらいのモリだったのに、彼は並モリ。とにかく毎木曜日、授業が終ると彼と学食へいき、カレーライ…

ナスはりんご?

コドモの夏休みの自由研究は、昨年の「蜘蛛」につづき、今年は「茄子」になりました。図書館で山ほど茄子の本をさがす。園芸のコーナー、野菜の博物史、図鑑、絵本などなど・・・それに農園での体験を交えて、「茄子と私」についていろいろ。下調べなどつき…

スカートをまくられたことがない

「クラスのSは、一年のときに、女子のスカートを全員まくったのが自慢なんだって」とコドモが言う。スカートめくりの醍醐味って、女子がキャアキャア言うっていうくらいのもので、まだ「スカートの中身」についての認識は薄いわけで、軽犯罪的センスというよ…

カイシャイン・サンシャイン2

最近、午後だけ某社に出社していて、昨日からはデスクとPCまで用意してもらった。9月一杯の約束なので、テンポラリーなわけだが、デスクはオフィスの中央の島にあって、電話をしまくっている私は、もれなく衆人の視界の中に入っている。ふうん・・・。簡単に…

経理な人

今週から1月くらい仕事で通うことになった会社はいわゆるクリエイティブな会社なわけ。ディレクターとかライターとか、プランナーとかいう人がひしめく中、1人窓際に立ち、片手に携帯、片手にタバコで、まったく違う次元の話をしている人がいる。彼は1人、…

農園に行こう!

http://www.kurkku.jp/クルックキッチンのイベントで、農園に行ってきた。といっても気楽なもので、狭山にある近郊農家で、クルックの取引先の農園に行って、畑を見学したり、栽培している野菜をその場でもいで食べてみたり、種芋を植えたりする。コドモのこ…

稲荷山古墳

お盆帰省の途中に稲荷山古墳へ。コドモの夏の自由研究のネタにどうかなと、軽い気持ちで行ってみる。埼玉県の行田にあるわけだが、行田の海抜は18メートル、縄文時代には東京湾から連なる広大な入り江の一角だったのでは、という。稲荷山古墳のある古墳群だ…

フォレスト・アドベンチャー

富士山のふもと、話題のフォレスト・アドベンチャーに行ってきた。山麓に広がる里山の途中、からまつの林の中にある、おフランスコンセプトのアスレチック施設。とにかく高い、きゃー面白い!怖い!緊張の連続!気分すっきり!http://www.foret-aventure.jp/…

サイフォンの原理

っていうのは、水が高きから低きに流れることの原理?10歳のころ、理科の先生にサイフォンを習ったので、家にかえってワタシの家事分担作業のひとつである「夜、風呂の残り湯を洗濯機にうつす」に応用することを思いついた。物置からいらない古ホースをさ…

カイシャイン・サンシャイン

もう物書きをして20年、最初の5年ほどは会社員でしたが、その後はずっと1人。会社に属していないんであります。だってコドモ産んじゃったし、24時間営業の仕事はできないんだもん。カイシャイン・・・イイナア。そうなのよ、どこの世界に40の「物書き」しか…

めだかも煮える温暖ハウス

一週間ほど前からコドモがめだかを飼っている。縁日で金魚をとってきて、小遣いで金魚体制を整えたら逝ってしまったので、めだかにシフトである。釣堀に併設された観賞魚屋さんがあるのだが、そこのめだかはイキがいい。なぜかというと、肉食魚の生餌用なの…

南国日本!

高城剛の新刊「サヴァイブ!南国日本」という本は面白い。高城の言うことは、なんとなく感覚的だとは思うけど、毎度なかなか面白いと思う。今度の本っていうのは、温暖化でだんだん南国化してきている日本というのにを逆手にとった上に先手をとって「沖縄」…

どの地面にも寝てはいけない

地面はきっと誰かのものなのだ。国立公園になっている山で勝手に寝てはいけないんだろうな・・・公園で寝てもいけないし、人の林や山で寝てもいけない。もたざるものが合法的に寝てもいい場所なんて1平方メートルだってないのだということに、愕然とする。有…

東京湾夜景スポット

水曜日、18時。 「どうしても海が見たいんだってさ、そっちに行ってもいい?」と電話をかける。 「いいよ・・・そうだ、今ココから見えるんだけどさ、いかにも海って場所があるよ。19時ならどう?」 彼のオフィスは湾岸のビルの37階で、目の前は東京湾。レイ…