2006-01-01から1年間の記事一覧

菊名のういちゃん

調味料の収集に横浜中華街へ行く途中、菊名を通った。 「見晴らしのいい丘の上のマンションの最上階だから、景色がいいよ。」と誘われていたんだけど、行かなかった有為子ちゃんのお家がある・・・はず?ういちゃんとは大学で知り合った。しゃれじゃなくてな…

田川の若大将

ここ数日、料理本のために調味料を集めている。卸の業者にあたらないで、どのくらい小売店でリストのものが買えるのか?という実験のようでもある。本を買う人は、一般の人だから、じかにお店で買えないとしょうがないもんね。とはいえ料理人推薦のこだわり…

おじさんのジェラシー

地下鉄で耳に入ってきた、大人の男同士のひそやかな会話 「彼は好青年だって、俺は評価しているんですよ」 「ほお」 「仕事はできるし、営業力があるっていうのかな、度胸もあってね、今時珍しいと思うんですよね。それだけじゃなくて、銀座とか六本木のキャ…

新宿駅裏 紅とんぼ

演歌の歌詞の世界の話。そのバーの女主人は、今日で店をしめるという。泣き出した常連客けんちゃんに「つけ払いのことは忘れていいわ、みつぐ男もいないんだもの」回収していない呑み代ももういらないのだと、ママは言うのだ。けんちゃんは、ママの悲恋の顛…

ブラジル帰りの数学の先生

学生時代、よくたまっていたカフェがある。夕方から午前2時までの店で、時々行っていた。そこの常連客にブラジルの大学から戻ったばかりの数学の先生がいた。大学の先生というのは年齢がよくわからない。でも結構なおじいさんだったように思う。あるとき、そ…

無理なすずめ

向かいのビルの屋根部分は、かなりの斜めになっている。どういうわけかその斜面に止まろうとする「すずめ」がいるんだよね。ちょっとの間、3秒くらいは斜面に留まっているんだけど、おっとっと・・・とばかりバランスを崩して、ばたばたばた・・・。ずりおち…

庭を食らう

夫の母は、有言実行の人。60歳で運転免許をとり、海外にどんどん出かけていき、かっこよく自立した大人だ。女手ひとつで2人の子を大学まで出したんだから、できる限り元気に人生を謳歌してほしいと嫁ながら思ってしまうのだ。不義理な我々夫婦は、そういつも…

上智の塀にミルクを置く

四谷の上智大学の塀に、誰かが赤いストローのささったテイクアウトのミルクを置きざりにしている。ミルクはずっと見えていてる、私は異常にのどが乾いている、50メートル手前からずっとそこにあるのがわかっていて、いざ、手の届くところまでやってきたら、…

見上げたもんだよ

刷り込みとは恐ろしいものだ。なにか大したことを目撃すると「見上げたもんだよ」と思い、心の中でさらに「屋根屋のふんどし」と続いてしまう。なんとかといえば・・・親も同然とかね。小さい頃末広の寄席で後半にすべりこむと、半額だっていうので、夜遅く…

ギンヤンマの物思い

山に3日ばかりいた。紫外線が強いというのは、すんごく疲れる。何か異常に消耗して、もう少しで蒸発してしまいそうだった。水辺を歩いていると、オニヤンマ、ギンヤンマ、アキアカネ、バショウトンボが飛んでくるが、大きなギンヤンマが、山小屋のガラス窓の…

氷の山

親の古い友人と、子どもが話している。 「あなたのお母さんちょっと変わってるよね」そのまま言葉をお返しします。 「そうだよね、お母さんってちょっと変だよね?」うそ、本気? 子どもというものは、親を「変」だなんて思わないものじゃないだろうか、すご…

ああ、ワンナイ・・・ああ!

「田舎に泊まりたい」というのを見た?と今日会う人ごとに訊いてしまう。だって昨日のワンナイのそれは凄かった。長州小力の無芸を最大限に生かした演出・・・番組で田舎に泊まるという企画だよっていう設定だった。ワンナイのレギュラーが嬉々として、各人…

リミさん

20代のころ、一緒に働いていたリミさんという人がいた。渡来の仏像みたいな美しい顔をして、桔梗の精みたいに青い服ばかりを着ている人だ。「私はあなたの先生、くらいの年頃じゃない?」とゆったりした口調で、時々辛らつなことを織り交ぜながら話す、大…

人に会うのが好きなんです。

人に会うのが楽しくてしょうがない・・・といっている知り合いがいる。その人は、本当にきれいな人で、人間というよりも寿三郎の人形のようなかんじ。背が高くて、思わずちょっと離れて眺めたくなるような人だ。それはそうだろう、とちょっと思った。だって…

カラオケに凍りつく

両親と兄弟がカラオケ好き。それぞれボックスに入るなり、コード本にかじりついて唄う、唄う、大声で。というのを初体験した下の子は、まさに凍り付いて「家族」のふりをしていたエイリアンを見つめている・・といった風だった。表情のない顔というのをする…

なんとか▽igne

自然派ワインのお店だというので、ためしにお昼に行ってみた。そういうわりには、ランチにグラスワインを頼んだら、ものすごく意外そうな顔をされる。あの顔にはどういう意味があるのか、考えずにはおれないような顔を。「お前は昼から呑むのか?」というか…

ベルリン気質

外国にはあまり行ったことがないけれど、学生時代必死でバイトをして東西時代のベルリンへ行った。当時は占領国の空港から小型で飛んでいくか、列車で国境をドーナツ型に越える方法しかなかったが、私は飛行機でロンドンから飛んだけれど、往復で6万円はけ…

正義はかわいい

80年、少女だったころガッチャマンはある種のテストケースみたいなかんじだった。つまり「大鷲のケン」か「コンドルのジョー」かというところである。中にはいたかもしれないが、ミミズクの竜やベルクカッツェ、レッドインパルス隊長などは、コムスメの守…

カウンターにお腹をのせない修行

「若い頃どうして異性にもてなかったか」以前の問題として、人との距離感がおかしいということに、今頃気づいている。TSUTAY●でレンタルするとき、セルCDやDVDを買うとき、私のお腹はカウンターにぴったりはりつけている。カウンターの中の人にしたら、普通…

神経を抜いて、縫っておきました・・・

先生から催促されたので、観念して歯医者に行きました。奥歯の被せた歯の二次カリエスが進んでいたようで、すんごく掘って、削って、神経を抜いて、縫ってもらった・・・大層な処置をしていたようですが。麻酔してたからわかんない。1時間近くかかって「はい…

今夜もオーラの泉

徹子の部屋は大したものだと思っている。トークショウというものは、ゲストのパーソナリティーというよりも、インタビュアーの振り幅で番組の質が決まってくることがよくわかる。興味の温度が高ければ、構成上番組の情報量も多くなるという構成上、黒柳氏の…

カッテージチーズのボトル食い

下の子がなにやら冷蔵庫の前でこそこそしているので、上から覗いたら、やっていました。「あ、ごめん、おかあさん。これ食べていい?」ってもう食べてる。うちの子はカッテージチーズに目がない。なにかの偶然で食べてから、目ざとくパッケージを見つけては…

プレミアパンツ

学校から帰った子どもが、トイレにこもって泣いている。上の子は小さいころから、何かあるとトイレでこもって声もなく1人で泣く強情っぱりなのだ。事情を聞くと、 「今日は、人生最悪の日だったんだ。」だなんてオーバーな。プールの脱衣所で事件発生。 子…

白い野花を飾る人

酷暑の露天に白い野花がいけてある。花屋さんだから売り物なんだろうが、直射日光がつらそうで、気の毒なかんじ。出先じゃなければ、買ってあげたんだが。花束もって客先へいくわけにもいかないので、見殺しに。この頃思うのだけど、家に季節の花を買ってき…

優しい男・礼賛

「愛を乞う人」という厳しい映画があった。原田美枝子が生々しく傷ついた、残酷なくらいに美しい女性を演じている。その映画で、台湾人の夫の知り合いの役で出ていた人に心を奪われてしまった。その昔、舞台の「上海バンスキング」だって見に行ったのに、わ…

キケン食材

季節外れのキャラメルりんごが食べたくて。紅玉は冷蔵のものが売っているのだ。ついでのことでカラメルソースをつくるわけだけど、これが凄く危険。つくるのもはねるのでキケンなんだけど・・・砂糖200グラムに塩を少し、しとる程度(30ccくらい)に水をい…

チリチリばあさん

このあいだ、家族で話していて、ちょっと変な間があいたら、下の子が早口で「チリチリばあさん」とつぶやいた。それから流行っちゃって、「ハッピーアイスクリーム」みたいに彼女はスキあらば人の会話の合間にすばやくもぐりこんで「チリチリばあさん」とつ…

わかる、わからない。

作家のJ・アービングは、映画化の脚本も自分で書く場合が多い。あるインタビューで原作と比べると、映画の登場人物は描写を若干エキセントリックにする。人物の描写に使える時間が短いから、物語を納得させるには、ちょっと濃いキャラにしなくてはならないみ…

暑い、脚がつった 呼吸が苦しい

なんか、普段はっきりとは病気をしないので、体調の明らかな不調にへこんでます。 あんまり交互に脚がつるので、寝ていて疲れた。このみっちりした暑さは、うちのビルがビルに囲まれていて風がとおらないまるで人工的な盆地のような状態だから、とか玄関がL…

記憶がありません。

昨夜、やるせないことが多すぎたので、子どもが寝てから夫のお酒をいただいていました。深夜彼が帰ってきたみると、私が真顔で 「すいません、お酒は呑んだ分払いますから、もう少しいただいてもいいでしょうか?」とか言ったそうで、その後ちゃんと夕飯の用…